『シンプルなセラピーを目指す会』
 
趣旨
 
昨今、PT業界においては、多種多様な研修会が全国各地で開催されています。
私も、毎月のように研修会に参加し、少しでも臨床に役立てればと考えています。
研修内容も様々で、1回の研修では、消化しきれない内容もあれば、複雑で理解が難しいものもあります。
確かに、研修会で学んだ知識・技術は使うべきところで、しっかりと使えれば、
効果が期待できると思います。
しかし、一体なぜこれほど多くの研修会が存在するのでしょうか?ある1つのテーマについても本当にこんな
に多くの研修会が必要なのでしょうか?私の臨床経験上、患者様に起きている現象や問題は、一見複雑であり、
やることも多くなると考えがちですが、突き詰めると実は単純な原理によって生じていることがほとんどだと感じています。
その突き詰めていく手がかりは、やはり解剖学・運動学・生理学などの基礎が重要になってくるのではないでしょうか?
効果的な治療を行うためには、何が必要なのか?最も優先すべきことは何なのでしょうか?
この辺りをテーマに、評価〜治療をシンプルに考え、実践できればと考えています。
まずは、本質をとらえて、その時期に最優先すべき課題に取り組み、次の時期にまた最優先すべき課題に取り組む、
この繰り返しが患者様をよりよい方向へ導いていくと考えます。
この一連の流れで、如何にシンプルに考え、セラピーをすることが私の目指すところであります。
 
 
                         シンプルなセラピーを目指す会 
代表  山田達也
 
 
 
 
 
 
 
1/14 「シンプルなセラピーを目指す会」記念すべき第1回を水戸市の
茨城県総合福祉会館にて開催しました。
テーマは「股関節のアプローチについてPart1」と題して、
・股関節の特徴・役割について.
・股関節が使えてないってどういうこと?
・股関節の機能解剖から考える重要なポイントを踏まえた股関節の評価・アプローチ法な
どを実技を交えて行いました。
ハイライトは
¨骨模型に、筋の走行に沿って輪ゴムを貼り付けて、機能解剖の検証を行いました。
¨さらに、股関節の運動を屈曲域、伸展域、移行域の3フェイズに分け、その流れの中で、重要となる要素を抽出し、
それをもとに、戦略を考え、優先すべき評価・アプローチについて考えました。
実技では、機能解剖での戦略を基盤に、小大転子付着筋の評価と外旋筋に対するアプローチを中心に行いました。
外旋筋については、@上部の梨状筋A中間部の上下双子筋・内閉鎖筋B下部の外閉鎖筋(大腿方形筋)の3つに分けて、
評価からアプローチすべき筋を判断し、実際にしっかりと収縮を入れるということを行いました。
実技はかなり難しかったと思われますが、参加者の皆さんには熱心に取り組んでいただいたので、重要なポイントは伝わったのではないでしょうか?
 
 
 
雪が降り、とても寒い中、お越しいただいた先生方、参加していただき誠にありがとうございました。
 
 
また、世話人として、小田原からわざわざお越しいただき、お手伝いしてくださった宮澤俊介先生 ありがとうございました。本当に助かりました。
 
今後、臨床に役立つ、おもしろい内容を企画していきたいと思いますので、次回もよろしくお願いいたします。
 
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